データを「見える化」する
数字の羅列は読み飛ばされますが、グラフにすると一瞬で傾向がわかります。ただし、グラフの種類を間違えると、かえって伝わりにくくなります。データの性質に合ったグラフを選ぶことが重要です。
グラフの種類と使い分け
棒グラフ(比較)
折れ線グラフ(推移)
円グラフ(割合)
グラフの種類 | 伝えたいこと | 使用例 |
|---|---|---|
棒グラフ | 項目ごとの大きさの比較 | 売上比較、アンケート結果 |
折れ線グラフ | 時間の経過に伴う変化 | 月別推移、成長率 |
円グラフ | 全体に対する割合 | 市場シェア、構成比 |
帯グラフ | 複数項目の割合の比較 | 年度ごとの構成比較 |
散布図 | 2つの要素の関係性 | 相関分析、分布の傾向 |
グラフを見やすくするルール
1. タイトルでメッセージを伝える
グラフのタイトルは「売上推移」ではなく「売上は3年で2倍に成長」のように、グラフから読み取ってほしい結論を書きます。
2. 色を絞る
Bad
全部バラバラの色
Good
強調1色 + グレー
強調したい要素を1色(ブランドカラー等)で塗り、それ以外はグレーにすると、メッセージが明確になります。
3. 3D効果は使わない
3Dグラフは見た目が派手ですが、数値の正確な比較ができなくなります。常に2Dのフラットなグラフを使いましょう。
4. 不要な装飾を削る
- グリッド線は薄いグレーにするか、消す
- 凡例はグラフの近くに直接ラベルとして付ける
- 小数点以下は必要な場合だけ表示する
円グラフの注意点
円グラフは「割合」を伝えるのに向いていますが、注意が必要です。
- 項目が多すぎるとNG:5項目以上は帯グラフか棒グラフに変える
- 似た割合の比較には不向き:30%と35%の違いは円グラフでは判別しにくい → 棒グラフを使う
- 2つの円グラフを比較しない:面積の比較は人間の目には難しい
迷ったら棒グラフ。棒グラフはもっとも汎用性が高く、ほとんどのデータを正確に伝えられます。
プレゼン資料での見せ方
- 1スライド1グラフ:複数のグラフを詰め込まない
- 数字を大きく表示:キーとなる数字はグラフの外に大きく出す
- 変化の方向を矢印で示す:上昇・下降が一目でわかるように
まとめ
グラフは「数字を絵にする」道具です。正しい種類を選び、余計な装飾を省き、メッセージを明確にする。この3つを守るだけで、データは「読むもの」から「見るもの」に変わります。
これで図解・アイコン・イラストの章は完了です。最終章では、ここまで学んだ知識を総動員して、実際にデザインを作っていきましょう。
この章の記事
- イラスト・アイコンの基本 ― 情報を視覚化する力
- アイコンの実践的な使い方
- 図解の作り方 ― 複雑な情報をシンプルに伝える
- グラフ・チャートの選び方と見せ方
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