同じ「デザイン」でも、届け方が違う
デザインの基本的な考え方(問題解決、伝える設計)はどの媒体でも同じです。でも、届け方のルールは媒体ごとにまったく違います。
ここでは代表的な4つの媒体を紹介します。「自分がやりたいのはどれだろう?」と考えながら読んでみてください。
Web
スクロール
動的
紙
固定キャンバス
一発勝負
アプリ
操作する
繰り返し使う
SNS
瞬時に伝える
指を止める
Webサイト ― スクロールと動きの世界
Webデザインの特徴
- 画面サイズがバラバラ(PC・タブレット・スマホ)
- スクロールで情報を展開していく
- クリックやタップなどの「操作」がある
- 公開後も更新・改善ができる
Webで特に大事なこと
「レスポンシブデザイン」という考え方があります。同じサイトでも、スマホで見たときとPCで見たときで、レイアウトが自動的に変わる設計です。今はスマホからのアクセスが7割以上というサイトも多く、スマホでの見やすさが最優先になっています。
紙(印刷物)― 固定されたキャンバス
紙デザインの特徴
- サイズが決まっている(A4、名刺サイズなど)
- 一度印刷したら修正できない
- 手に取って読む「物理的な体験」がある
- 色の再現方法がWebと違う(CMYK)
紙で特に大事なこと
限られたスペースに情報を収めるので、余白の使い方と情報の優先順位が命です。「何を載せるか」より「何を載せないか」を考えるのが紙デザインのコツです。
アプリ(UI)― 使いやすさが最優先
アプリデザインの特徴
- 繰り返し使われることが前提
- 「見る」だけでなく「操作する」
- 画面遷移の設計が必要
- OSごとのガイドライン(iOSのHIG、AndroidのMaterial Design)がある
アプリで特に大事なこと
見た目よりも「迷わず使える」ことが優先。ボタンの位置、文字の大きさ、画面の遷移すべてが「ユーザーが迷わないか」で判断されます。
SNS ― 一瞬で目を引く
SNSデザインの特徴
- タイムラインで高速にスクロールされる
- サイズが決まっている(1080×1080pxなど)
- テキスト量が限られる
- スマホでの表示がほぼ100%
SNSで特に大事なこと
タイムラインを流し見しているユーザーの指を「止める」ことが最初の仕事です。そのために、一目で内容がわかるビジュアルとコピーが求められます。
媒体の比較まとめ
媒体 | サイズ | 修正 | 重要なこと |
|---|---|---|---|
Web | 可変 | いつでも可 | レスポンシブ・操作性 |
紙 | 固定 | 不可 | 余白・優先順位 |
アプリ | 可変 | アップデート | 使いやすさ・遷移 |
SNS | 固定 | 再投稿 | インパクト・瞬時の伝達 |
Web 可変 / レスポンシブ スクロール / 更新可 紙 固定 / 修正不可 余白が命 / CMYK アプリ 操作性 / 画面遷移 ガイドライン準拠 SNS 固定サイズ / 瞬時伝達 スマホ100% / 目を引く
4つの媒体の特徴
全部学ぶ必要はない
最初から全媒体をカバーする必要はありません。まずは自分が興味のある1つに集中しましょう。デザインの基礎(レイアウト・色・文字)はどの媒体でも共通なので、基礎さえ押さえれば、他の媒体への応用はそこまで難しくありません。
この章の記事
- デザインって何? ― デザインを学ぶと変わること
- デザインの仕事を知る ― どんな働き方がある?
- デザインの対象を知る ― Web・紙・アプリ・SNS
- デザインの進め方 ― プロはこう考える
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