プロはいきなり作らない
初心者がデザインを始めるとき、多くの人はいきなりツールを開いて作り始めます。でもプロは違います。
「作る」前に「考える」。この順番を守るだけで、デザインの質は大きく変わります。
制作会社で実際に使われている制作フローを見てみましょう。
制作フローの全体像
ステップ | やること | 目的 |
|---|---|---|
1. ヒアリング | 目的・ターゲット・要件を確認 | ゴールを明確にする |
2. リサーチ | 競合や参考デザインを調査 | 方向性のヒントを得る |
3. ラフ | 手書きで構成を考える | 全体像を固める |
4. 制作 | ツールで実際に作る | 形にする |
5. フィードバック | 確認・修正を繰り返す | 完成度を上げる |
1.ヒアリング 誰に何を? 2.リサーチ 参考を集める 3.ラフ 紙に描く 4.制作 ツールで作る 5.FB 確認・修正
プロの制作フロー 5ステップ
Step 1:ヒアリング ― 誰に何を届けるか
良いデザインの出発点は、「誰に」「何を」「なぜ」を明確にすることです。
- 誰に:ターゲットは誰か?(年齢、性別、職業、悩みなど)
- 何を:何を伝えたいのか?(商品の魅力、サービスの特徴など)
- なぜ:なぜこのデザインが必要なのか?(集客、ブランディングなど)
この3つが曖昧なまま作り始めると、何度作り直しても「なんか違う」という結果になりがちです。
Step 2:リサーチ ― 良い参考をたくさん集める
ここがプロと初心者の大きな差です。プロは作る前に、大量の参考デザインを集めます。
デザインは0から作らなくていい。良い参考の「組み合わせ」で作るのがプロの考え方です。
具体的には、PinterestやBehance、参考サイトギャラリーなどで「近いイメージ」のデザインを10〜20個集めます。これが「デザインの引き出し」になります。
Step 3:ラフ ― まず紙に描く
いきなりPhotoshopやFigmaを開かず、紙とペンで大まかな構成を描くのがラフです。
なぜ手書きなのか
- ツールだと細部にこだわりすぎて全体が見えなくなる
- 手書きなら数分で何パターンも試せる
- 「捨てる」ことに抵抗がなくなる
ラフの段階で「情報の優先順位」「大まかなレイアウト」「要素の配置」を決めておくと、制作がスムーズに進みます。
Step 4:制作 ― ツールで形にする
ラフが固まったら、ようやくツールを使って制作します。ここで大事なのは、
最初から完璧を目指さない。まず70点で全体を作り切ってから、細部を調整する。
ヘッダーを完璧にしてからフッターに進む......ではなく、全体を通して「ざっくり完成」させてから磨いていくのが効率的です。
Step 5:フィードバック ― 客観的な目で磨く
自分では良いと思っていても、他の人が見ると「ここがわかりにくい」というポイントは必ずあります。
フィードバックのもらい方
- 「なんかいい感じ?」ではなく「〇〇が伝わるか?」と具体的に聞く
- デザイナー以外(ターゲットに近い人)にも見てもらう
- 修正したら再度確認する。1回で終わらせない
Bad
いきなりツールを開く 何度もやり直し...
Good
考える 調べる 描く 作
初心者がやりがちな失敗
失敗パターン | 改善方法 |
|---|---|
いきなりツールで作り始める | まず紙にラフを描く |
参考を見ないで0から作る | 10個以上の参考を集めてから作る |
細部にこだわって全体が進まない | 70点で全体を作り切ってから磨く |
一人で完成させようとする | 途中でフィードバックをもらう |
まとめ
デザインの進め方は「考える → 調べる → 描く → 作る → 確認する」。この流れを意識するだけで、初心者でもプロに近い進め方ができます。次の章からは、具体的なデザインのルール(レイアウト・色・文字)を学んでいきましょう。
この章の記事
- デザインって何? ― デザインを学ぶと変わること
- デザインの仕事を知る ― どんな働き方がある?
- デザインの対象を知る ― Web・紙・アプリ・SNS
- デザインの進め方 ― プロはこう考える
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