「反復」とは何か
反復とは、デザインの中で同じルール(色、フォント、サイズ、余白など)を繰り返し使うことです。ルールを統一して繰り返すことで、デザイン全体に「まとまり」と「一貫性」が生まれます。
バラバラに見えるデザインの原因は、たいてい「反復」の欠如です。同じルールを繰り返すだけで、プロのような統一感が手に入ります。
反復がもたらす3つの効果
1. 統一感が出る
見出しのサイズ、本文の色、余白の幅が統一されていると「このデザインは1つのまとまりだ」と感じます。名刺とWebサイトでフォントや色が統一されていれば、ブランドとしての一貫性も出ます。
2. 読み手がルールを学習する
「青い文字はリンクだな」「太字は重要ポイントだな」のように、読み手はデザインのルールを無意識に学習します。ルールが一貫していると、情報の理解が早くなります。
3. 制作スピードが上がる
ルールが決まっていれば、新しいページや要素を追加するときに迷いません。「見出しはこのサイズ、この色」と決めておけば、毎回悩む必要がなくなります。
Before
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After
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反復で統一すべき要素
要素 | 統一のポイント | 例 |
|---|---|---|
フォント | 使うフォントを2〜3種類に限定 | 見出し: ゴシック / 本文: 明朝 |
色 | メインカラー + アクセントカラーで統一 | メイン: 紺 / アクセント: オレンジ |
サイズ | 見出し・小見出し・本文のサイズを固定 | h2: 24px / h3: 18px / 本文: 16px |
余白 | 要素間の余白を統一ルールで管理 | セクション間: 48px / 段落間: 16px |
あしらい | 装飾パターンを決めて使い回す | 見出しの下にオレンジの線を引く |
反復の実践テクニック
1. 最初にルールを決めてから作る
いきなり作り始めると、ページごとにバラバラになりがちです。制作前に「フォントは何を使うか」「色は何色使うか」「余白はどのくらいか」を決めておきましょう。
2. 「スタイルガイド」を作る
決めたルールを1枚にまとめておくと便利です。デザインツールにはスタイルを保存する機能があるので、積極的に活用しましょう。
スタイルガイドの例
カラー
フォントサイズ
h2: 24px
h3: 18px
本文: 16px
余白ルール
セクション間: 48px
段落間: 16px
3. ルールを破るときは「意図的に」
反復で統一されたデザインの中で、あえてルールを破るとそこが強調されます。ただし、意図のない例外はただの「ミス」に見えるので注意が必要です。
よくある失敗
- 色を使いすぎる:5色以上使うとまとまりがなくなります。メインカラー + アクセントカラー + グレー系で十分です。
- フォントを使いすぎる:3種類以上のフォントを混ぜると散漫な印象に。2種類が基本です。
- 「同じような」と「同じ」を混同する:見出しのサイズが24pxと26pxでバラバラ、というのは反復ではありません。完全に同じルールを繰り返すのが反復です。
まとめ
反復は「デザインのルールブック」を作ること。ルールを決めて守るだけで、デザインは見違えるほどまとまります。
近接でまとめ、整列で揃え、反復で統一する。最後は「コントラスト」で、デザインにメリハリをつけていきましょう。
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