配色には「型」がある
色相環の使い方、色のイメージを学んできました。でも、いざ実際のデザインで色を決めようとすると「結局どう組み合わせればいいの?」と悩む方が多いはずです。
安心してください。配色には「型」があります。型に当てはめるだけで、プロのような配色が作れます。
配色で大事なのは「センス」ではなく「ルールを知っているかどうか」です。
基本の配色ルール:70-25-5の法則
配色で最も重要なのは色の面積比です。
役割 | 面積比 | 使い方 |
|---|---|---|
ベースカラー | 70% | 背景、余白。最も面積が広い色。白やライトグレーが多い。 |
メインカラー | 25% | 見出し、ナビゲーション、重要な要素。ブランドを象徴する色。 |
アクセントカラー | 5% | ボタン、リンク、強調したいポイント。目を引くための色。 |
この比率を守るだけで、配色は自然にまとまります。逆に、3色が同じ面積だと「どこが大事かわからない」デザインになります。
ベース 70%
メイン 25%
5%
70-25-5の法則 ― 配色の面積比が整うだけでデザインはまとまる
配色の作り方 ― 5つのステップ
Step 1: メインカラーを決める
まずブランドや目的に合ったメインカラーを1色選びます。前の記事で学んだ「色のイメージ」を参考に、ターゲットに合った色を選びましょう。
Step 2: ベースカラーを決める
多くの場合、白か明るいグレーが無難です。メインカラーに近い色のごく薄いバージョン(明度を上げ、彩度を下げたもの)を使うと、統一感が出ます。
Step 3: アクセントカラーを決める
色相環を使って、メインカラーの補色か分裂補色から選ぶと、効果的なアクセントになります。
Step 4: トーンを揃える
選んだ色のトーン(明度と彩度の組み合わせ)を揃えましょう。ビビッドな青とパステルのピンクを組み合わせると、ちぐはぐな印象になります。
Step 5: 実際に配置して確認する
頭の中で考えるだけでなく、実際にデザインに配置して確認します。画面上で見ると印象が変わることはよくあります。
すぐ使える配色パターン
パターン | 構成 | 印象 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
モノクロ配色 | 1色の明暗だけ | 洗練、シンプル | 高級ブランド、ポートフォリオ |
類似色配色 | 隣り合う2〜3色 | 調和、まとまり | 企業サイト、ブログ |
補色配色 | 反対の2色 | インパクト、活発 | バナー、セール告知 |
無彩色+1色 | 白黒グレー+1色 | モダン、スタイリッシュ | ビジネス資料、ミニマルサイト |
モノクロ配色
類似色配色
補色配色
無彩色 + 1色
4つの配色パターン例 ― まずは「無彩色 + 1色」から試すのがおすすめ
配色ツールを活用しよう
プロもゼロから配色を考えるわけではありません。配色ツールを使えば、色相環のルールに基づいた組み合わせを簡単に見つけられます。
- Adobe Color:色相環ベースで配色を作れる。写真からの抽出も可能。
- Coolors:スペースキーを押すだけでランダムに配色を生成。気に入った色はロックできる。
- 参考サイトのカラーを抽出:ブラウザの開発者ツールや拡張機能で、気になるサイトの色コードを調べることもできます。
配色例: 企業サイト風
配色例: ナチュラル系
配色例: ポップ系
70-25-5の法則を適用した配色例 ― 面積比を守ると自然にまとまる
まとめ
配色は70-25-5の比率を守り、色相環のルールで色を選ぶ。この「型」を覚えれば、もう色選びで迷うことはありません。
次は「色の対比と視認性」について学びます。色が読みやすさにどう影響するのか、アクセシビリティの観点からも重要なテーマです。
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